福袋
読者の投稿に毒ゆるいツッコミを入れるこのコーナー。今回のお題は「福袋」です。俺は石橋を叩いても渡らないタイプなので、中身が見えないギャンブルな物を買うなんてありえないのですが、原稿の〆切は毎月ギャンブルです。そんな折、友達のライター・コトブキが遊びに来て、オイラに書かせろというのでバトンタッチ。今月は、いつもとテイストの違うブレイクをお楽しみくださいませませ★(←もう違う)
どもども~。10年以上前に似たようなページを担当していたオイラが一瞬だけ、やってきましたよ。そんなことよりも、巷で噂のロングブレスダイエットを愚直な程に、そして本業を疎かにしてまでやり続けてたら10キロ以上、痩せちゃいましたよ。ブログでそんなこと書いて、なおかつオイラが有名人だったら「ステマだ、ステマだ」と炎上しちまうところです。あー良かった、有名人じゃなくて。なおかつブログもやってなくて。無駄に腹筋が割れた41歳のオイラが進行する『イージーブレイク』スタートスタート~。
●すごーい好きなメーカーの福袋一年待って買ったけどことごとくハズレだった。【KY】
★それはガッカリにも程がありますなぁ。なまじ好きなメーカーだったってのがキツイや。ハズレだったってことは、おそらく着てないんですよね。「残りものには福がある」ならぬ「福袋が残りもの」って感じだす。
● 友達と買いに行って、その後のランチでお互い中身の確認。その場で交換したりしてました。二着同じものが入っていてガッカリした事も。【ハリー】
★おお、シェア福袋ってやつですな。確かにそれは非常に効率的。しっかし、二着同じ服って……。使い道に困るところです。「服二苦労」と書いて「ふくぶくろ」ですな。
●福袋はまず当たりがないのですが、数年に一度は試しに買って後悔します。【SHIGI】
★そこは福袋の醍醐味でもあり、同時にどうしてもつきまとう悲哀でもありますなぁ。去年、オイラがジャケット目当てで購入したのは、中身を見てから購入OKの福袋だったので、ほぼほぼ大満足。ただ、後日、実際に着てみたら、周囲の評判が悪くて悪くて。実に切なげな福袋メモリーであります。
●思い出に残る福袋…結婚したばかりの頃、1月2日に必死に並んだ福袋。義母がお金を出してくれて、お年玉と言ってくれた。嬉しかった。【のぶさん】
★これはイイお話です。世間一般たいがいの嫁姑の関係性を鑑みると、品物を取り除いた福袋の入れ物に姑を入れて引き取ってもらうのが何よりのお年玉、っていうのが普通ですからなぁ。だから奇跡的なぐらいのイイ話です。重要な事なので二度言ってみました。
●毎年12時に並んで年越しをそこでしていた。最近は、エネルギーが無くなり行かなくなった。【れお】
★諦めたら、そこで福袋終了じゃよ。
●洋菓子福袋を購入した時は、まだ試した事のないスイーツや、新商品なども入っていて、お値段もかなりお得だった。来年も買おうかなと思っている。【35歳女性】
★へぇぇ、そんな素敵な福袋もあるんですか?新年早々ホンワカした気持ちでティータイムを楽しめそうですな。飲んだくれのオイラ的にはサキイカとか干しホタテとか、おつまみ詰め合わせ福袋があったら、ぜひ買いたいと思う今日このごろです。
●洋菓子福袋を買ったら、金額の半分は金券チケットで、1回に600円分しか使えないことになっていて、2度、3度と足を運ばせるように仕組まれていて、お店側のシタタカサを福袋を通して感じた。【ケーキ】
★福袋に戦略有り、ですな。しかしながら、そこに気づいたケーキさんも、中々の策略家なのでありましょうぞ。
●福袋を買ったら、ピンクのミニスカートが入ってて着られなかった。【30歳女性】
★大丈夫大丈夫、まだまだ、いけるいける。上もピンクで合わせて、旦那にカメラを持たせて、隣でキャーキャー笑ってれば、何かしらのメッセージ性は伝わるに違いないんだよ。
●友人が淡いピンクの上品なコートを着ていて、素敵だねって声をかけたら、なんと福袋に入っていた商品とのこと。その福袋は全部ピンク色の服で、全部1度には着られないけど、別々に着ると全て着られ、かつ自分では買わない色なので良かったと聞いて心底、羨ましいと思った。【桃色】
★出た、珍しく福袋が功を奏した好例。もしピンクのいらない上着があったら、前出の30歳女性さんにプレゼントしてほしいところです。
●コーヒーショップの福袋はコーヒーがいっぱい入ってお得。毎年買ってます。【なおやん】
★これもお洒落な福袋だすなぁ。でもきっと量が多いはずなので、マメに飲まなきゃいけないんでしょうな。コーヒーだけに。
●福袋は毎年、戦闘態勢を事前に計画して臨む一大イベントですね。娘のために早朝より並んで寒い思いをするのが通年です。カイロとあったかいお茶を配って下さったイーアスつくばの係の方には感謝しております。【ぺこちび】
★利用者側も店側も「本気」と書いて「ほんき」じゃないですか。寒い時に頂戴するお茶は、ホント値千金でありますなぁ。またもや心温まるイイ話です。
●若いときは服の福袋。今は朝から並んでスイーツの福袋狙いです。来年も頑張るぞ!【もみじ】
★これだけ購入してる人がいるってことは、スイーツ福袋はポピュラーなのね。オイラも買ってみようかしら。で、お正月からお菓子食べてゴロゴロ~ゴロゴロ~。
●福袋は、年始には買いに行きません。旦那が仕事で、小さな子供2人連れては行けないので、余って売れ残ってる福袋買います。余り物には福があるって言いますけど、今までハズレをひいたことはありません。【あき】
★あきさんは相当の強運の持ち主なのか、あるいは余程のポジティブ思考で許容範囲の広い人なのかのどちらかですな。いずれにしても、当たり続きの福袋で、毎年幸先が良いことこの上なしなのであります。
●福袋は、仙台が発祥の地って知っていましたか。【私も雑誌で知った】
★知りませんでした。オイラのお父さんも知らないって言ってました。先代なのに仙台って知らなかったんだってさ。ズコー!!
●タオルの福袋は、多少好みでないタオルが混じっていても使えてお得です。【タオルがいっぱい】
★タオルはあればあるだけ役に立ちますからなぁ。そんなにタオルがたくさんあったら、自分は何をやるかを真剣に考えてみましたよ。お風呂で、空気をたっぷり含んだタオルを浴槽に沈め、ボワッとさせるオナラ遊びかなぁ。多くのタオルが使えるので、さしづめ「オナラ遊び祭り」とでも名づけましょうかね。大の大人が真剣に考えた結果がコレかよ。トホホホ。
●某スーパーの福袋は、スーパーの商品券の他に食品が入っていて、無駄がありません。【ニコニコ】
★食品が入ってるの!?凄い福袋だなぁ。さすがに鮮魚とか生肉は入ってたりしないよね?
●旅行会社の福袋。4年前でしたか1万円で、1万円の旅行券が入っており、その他に各地の名産品が入ってました。お店は今もう無いですが、もう一度買いたい程お得感たっぷりでした!【百合かもめ】
★これもまた、なかなかに変化球な福袋だす。1万円で1万円分の旅行券って時点で面白かったですが。でも他に名産品詰め合わせ入りだったら、確かにお得感ありますな。お土産を旅行前から用意できてるから、実際出かけなくても済むしね。ギャフン!
●中に何が入っているのか、ドキドキを味わうためだけに、福袋を3つ買った事があります。【26歳女性】
★そういう楽しみ方もあるのね。貴族の遊びだわぁ。それはそうと、嫌いな人の前で嫌いな理由を怒鳴り散らすのもドキドキが味わえますよ。福袋とは真逆の方向性だから、本当にやってはダメだよ。
●福袋は買えたためしがありません。行った時にはすでに無くなっています。【わっちゃん】
★人気筋の福袋はそうなんだよね。みんなどれだけ福袋好きなんだよっていう。売り切れ御免で買い損なった時はイソップ童話さながらに「あのブドウは酸っぱかったに違いない」って捨てゼリフを残して売り場を立ち去るのがオススメです。
●20年ほど前、近所の総合スーパーでなんとな~く買ってしまった福袋。巨大なプラスチックの招き猫型の容器に入った駄菓子をはじめロクなものが入っていませんでした。苦い思い出です。【YT】
★招き猫の容器!しかも駄菓子!!確かに苦いニャー。招き猫型の容器に関しては、考えれば考える程に、ほとほと使い道がないニャー。
●20代頃に某デパートで購入した福袋。白いコートが入っていましたが白は汚れやすいので大事に取っておいて…。40代までたんすの中にありました。いざ、汚すような粗相もしなくなり白いお洋服を着るようになりましたが、デザインは若者向き。結局一度も袖を通すことなく友人の娘さんに譲りました。デザインは巡り巡るもので、今どきにあっているらしく喜んでくれました。【ねね】
★福袋を巡る壮大な大河ドラマがホワイトコートに潜んでいましたな。約20年振りに陽の目を見れたコートも、きっと嬉しかったに違いないのですよ。
●学生の頃付き合ってた彼が福袋を買ったが、そのうちの1点を「これは女物だからあげる」と言ってシャツワンピースをくれた。今考えると、男物・女物分かれてない福袋もあるのが不思議かも。【37歳女性】
★これはまた斬新極まりない。ずいぶんと性別ボーダーレスな福袋だにょい。でもまぁ、当時の彼氏がそのまま勢いでシャツワンピを着ちゃわなくて良かった良かった。
●中身が見える福袋は安心して買えますが、見えない福袋で新年早々賭けをする度胸がありません。【まりは】
★透明なスケルトン仕様の福袋なら問題解決ですな。とはいえ、そうなるともはや福袋とは言えますまいよ。でも中にはそういう福袋もあるのね。なんかこう、いろいろバリエーションがあって奥深き世界ですな。福袋、なんて恐ろしい子!みたいな感じです。
●スーパーなどで行う、商品券値段分プラス福袋が付いて来るもののがお得だと思います。【ももっぺ】
★福袋という名のファンタジーを超え、実利をも兼ね備えた商品券同梱型ってのも昨今は多いのね。なんだか世の景気みたいなものを如実に表している感がなくもないですな。
●福袋が出始めのころ友達と朝早く渋谷109に行きました。トイレも我慢。しかし開店同時に我慢出来ずトイレへ。おかげで買いたい物も買えず。福袋を求めて出かけるのはこれが最後になりました。27年経ちますね。因に、友達はしっかり購入してました。【デカママ】
★トイレへ駆け込んだ者とそうでなかった者とで、ハッキリと明暗を分けましたな。せめてオイラにできることは、時空を超えて、その友人の買った福袋が、ただただハズレ商品であることを祈るばかりです。
●子供の頃から毎年あきもせず買っています。今は子供用を自分に言い訳しながら買っています(笑)【そら】
★27年間の沈黙を守っているデカママさんとは相反するように、毎年購入されているという、そらさん。福袋には、時として魔物が棲んでいることもあれど、やっぱり抗いきれない魅力もまた詰まっているんだよねぇ。
●最近の福袋は中身が全部わかっていて、予約販売もあったりして、福袋道から外れているものが多い。お得な品が入っているか、いらない物が入っているか、ドキドキしながら買って開けたい。【目玉焼きは2個】
★「福袋道」ときたかぁ。なかなかにストイックで、全う至極なご意見に身が引き締まる思いでござる。っていうか「福袋道」の語感がツボだったので、即決でセレクトしましたとさ。ペンネームもたいへんによろしい。
●福袋は買ったことがありません。今の時期になるとテレビで福袋の特集をやって何百万円、何千万円もする福袋を紹介しており、どんな人が買うのか溜息をつきながら見ています。【50代女性】
★凄いなぁ。実際、そういう高額な福袋を買ってる人がいるんですもんね。実感が伴わない分、逆に羨ましいとは思わないものの、やはり買った人はすぐに転んでカスリ傷の一つもこしらえてほしいと念じてしまうのもまた、人情というやつではありますまいか。
●毎年、ある有名百貨店のすき焼きお肉の福袋に並び、1月2日の夜は家族揃っておいしいお肉を食べ、今年一年の幸せを願います。【カリリン】
★スバラ(素晴らしいの意)ですわ。福袋の楽しみ方の中でも、これがいちばん正解に近いような気がする。残りのエピソードは、わずかに一つ。果たして、この内容を凌駕するエピソードなのでしょうか?今、緊張の一瞬!
●雑貨屋さんの福袋で、なんとなく重い方が良い物がたくさん入っているような気がして買ってみたら、その中の一つに2キロの鉄アレイが入ってたことがあります。びっくりし過ぎて、その他に何が入っていたのか覚えていません。【みんみん】
★ズコー!!選んだコッチもびっくりしたわい。これ、マジですかい?福袋に鉄アレイは、果てしなく不正解のそれですよ。店側の悪ふざけ指数が半端じゃない。そりゃあショックで他の品々の記憶もぶっ飛んじゃいますぜ。
はいは~い。急遽代役のコトブキが見事に八面六臂の大活躍を見せた『イージーブレイク』、つつがなくも今月はおしまいおしまい~。ではでは、これから帰宅して、深夜の腹筋でもしますかね。でもって、腹筋が終わったらゴロゴロ~ゴロゴロ~。それでは現場の担当さ~ん、お返ししま~す。
編集部に寄せられたご意見に、ブレイクでどんな辛辣なコメントが付くのか毎月ドキドキです。ってのがあったのですが、辛辣って…。せめてチクっとする位じゃ? そんなタイミングで今回は代打だったわけですが、コトブキのはいかがだったでしょうか? 俺の立場を鑑みて、空気を読んだ感想お待ちしております(笑)