四川亭 / 阿見町

麻婆麺 1200円

ライター“kotobuki” 編集部“A2C”のラーメンこの一杯 SLURP.37
いーじーぷれす 2023年10月号掲載

 甜麺醤で味付けした挽肉の炸醤を寝かせ、豆板醤で仕上げる四川料理本格の麻婆豆腐。ラーメンにオンザされる至高の麻婆豆腐には、今年3月にご逝去された陳建一さんの想いと技巧のエッセンスが潜んでいる。四川亭のオーナーは、陳建一さんの幼少時代を知り、後には共に同氏の父である陳建民さんの元で修業へ取り組んだ同志。背景を知る程に神々しく美味しい訳である。多くの日本人にとって喜びの味となる麻婆豆腐が、熱々の鍋で提供される一杯。これからの冬の季節に最適な品目であることも伝えたい。
 四川亭をラーメン特集の取材先として我々が訪れたのは、遡ること約20年前。以来、いちラーメン好き&中華好きとして折に触れ訪ねている。料理を1品オーダーすればライスや中華スープ、サラダ、各種ドリンクを存分に堪能できるバイキング形式。ログハウスまわりに漂うファンシーな世界観もまた楽しきかな。個人的には大好きな油淋鶏について綴りたいが、それはまた別の機会に。
text:kotobuki

四川亭
稲敷郡阿見町実穀1634-24
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