雲丹の蕎麦 1200円
ライター“kotobuki” 編集部“A2C”のラーメンこの一杯 SLURP.38
いーじーぷれす 2023年11月号掲載
県境の利根川を渡った千葉県我孫子市で、10月4日に鬼者語グループの独立店として誕生したばかりの与しおか。コロナ禍で建物に必要な部材が届かなかったり、世界情勢による食材高騰など、数々の向かい風を乗り越えての力強い船出だったと明言する。プレオープン3日後には鬼の魂で繋がる堂寺とのコラボで最後の『つくばラーメンフェスタ』に出店して記録的な大行列をつくった。与しおかは、既に紛うことなき注目店である。
煮干の十層。松葉蟹の蕎麦。松茸の蕎麦。鮟肝の蕎麦。烏賊の蕎麦。魅惑の品目名が券売機に並ぶ。その中で【この一杯】は、キミにきめた!雲丹の蕎麦!!ウニが生み出す風味が非常に濃厚。なめらかに調和する形で完成度の極めて高いラーメンへ昇華させた。質感と旨味が堪らない細麺との相性も良し。彩りはもはやアート。ご店主の吉岡さん、やはり非凡ならざる腕前なのだと痛感いたしました。今後は限定枠で様々な創作メニューが登場予定。多くの美味なる喜びを我々へ与えてくれるに違いないのです。text:kotobuki
与しおか
千葉県我孫子市緑1-4-8
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