中華そば 870円
ライター“kotobuki” 編集部“A2C”のラーメンこの一杯 SLURP.47
いーじーぷれす 2024年8月号掲載
煮干しの旨味と醤油のキレ味が互いに相乗効果を生む崇高なるスープ。調和する旋律が正当に素晴らしい。スープと共にご店主の「多くの人に美味しく感じてもらいたい」想いが詰まった自家製麺も、いと味わい深し。豚と鶏のチャーシュー2種や、希少価値を覚える姫竹など魅力的な具材群にも感嘆しきり。スープ・麺・具材の三位一体にして三味一体、三本の矢が重なり合った圧倒的な総合力に、我々は大きな敬意を払い、ただただ一心不乱に麺喰いの喜びを傍受するのみである。
煮干しを敢えて使用しない醤油らーめんや、逆に煮干しを贅沢に強調した濃厚中華そばを、その日の気分と舌加減で選択するのもまた一興。極上な美味テイストのみならず、昨年のオープン以来定期的に通うもう一つの背景は、実にきめ細やかな人当たりの良さにある。だから今後も足繁く通うであろう。そして6月に2号店としてオープンした中華そば騰匠俐つくば店へも、僕たちが早々に訪ねると予測される聡明な読者がいらっしゃったとしたら、当たりである。
text:kotobuki
麺香騰匠俐 中華そば あたり
常総市中妻町3971-1