元祖特製もりそばしょうゆ 800円
ライター“kotobuki” 編集部“A2C”のラーメンこの一杯 SLURP.11
いーじーぷれす 2021年5月号掲載
あまずっぱじょっぱい。懐かしさ漂うやすらぎ味。全くもってトラディショナルな大勝軒のもりそば(つけ麺)を味わえるのが、つくば市谷田部エリアの東池袋大勝軒うさぎ家(以下うさぎ家)だ。kotobukiは無性にこの味を欲して止まない時がある。
池袋大勝軒の創始者であり、このメニューの開発者。ラーメンの神様と呼ばれた山岸一雄さんとは生前に一度お会いした。その場所がまさしく現在のうさぎ家なのだ。うさぎ家店主の高田さんの印象は、出会った時からずっと変わらず「技巧派のラーメン職人」。本当に器用な人だと尊敬している。
平成18年7月、高田さんのつくったもりそばをじっくりと味わってから「旨いね。上手にできてる」と山岸さんが賞讃した場面にkotobukiは立ち会った。まさにお墨付き。「山岸さんが創った大勝軒のもりそばを壊すことなく、守り、伝えることが大事だと思っていますから、とても嬉しかったですね」。そう話す高田さんが、あの日の神様と同じように破顔した。
text:kotobuki
東池袋大勝軒 うさぎ家
つくば市上横場2200-1