阿見 蜂と蝶 / 阿見町

鶏と水(あっさり×醤油) 790円

ライター“kotobuki” 編集部“A2C”のラーメンこの一杯 SLURP.29
いーじーぷれす 2023年1月号掲載

 蜂と蝶の鶏と水。突出した旨さはまさに驚愕の一言に尽きる。パツパツの歯切れ良き自家製麺は麺そのものが非常に味わい深し。クリアに澄み切ったスープのテイストを構築するのは熊本県が誇る地鶏の天草大王。極めて純度が高く旨味の濃いスープが根底を成しているから、あっさり系も濃厚系も素敵に旨い。ラーメンもつけ蕎麦も替玉も全てが素晴らしい。豚&鶏のチャーシューを始めとする具材も、実に堪らないものがあるのですよ。
 盛り付けや彩りを重視する実直でスタイリッシュなスタンスも、僕達は大変にリスペクトしている。接客面でも常に利用者への心配りを忘れない。アートな空間づくりを実現する鬼の新店舗には、理想の革新を発信するための工場も併設させた。言わずもがな、名前にはモハメッド・アリを表現したフレーズ「蝶のように舞い、蜂のように刺す」の野心的な指針が潜む。茨城ラーメン界にキンシャサの奇跡を起こす尋常ならざるポテンシャルと熱い想いが、蜂と蝶にあるのだと、僕達は確信を超えて理解した次第です。
text:kotobuki

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阿見 蜂と蝶
稲敷郡阿見町本郷3-2-13
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